お店はちょっと変わってて、ホストだと思ってたあたしは少々面食らってしまった。お店のスタッフは男の人が4人か5人。女の人が2人いた。だからなのか、客層を見てみると男のお客さんが多かった。
カウンターに2人座ってSさんに普段のお姉ちゃん夫婦の話を聞く。
とりあえず、お姉ちゃんと疑いをかけられてるA君はシロ!
この人とお姉ちゃんができてるわけない。逆に疑ってしまって、A君に申し訳ない気さえした。
最初のうちは真面目に話してたけど、お酒も入ってるし、いろんな人から喋りかけられてシリアスに話してるのがバカらしくなる。
Sさんは、いつの間にか他の知り合いの席に移動して飲んでいる。あたしはカウンターの隣に座ってたお客さんにお酒をごちそうになってた。
そのうち、1人タイプの人に気付いたの。明らかにつまんない感じでカウンターのなかにいる人。例の人です、はい。名前はFさん。
Fさんはあたしの前に来て何か喋ってる。
♀「あたしのボトルじゃないけど、どうぞ」 と、とりあえずお酒を勧める。
♂「あ、じゃいただきます」
「はじめまして」と、お互い言って乾杯。
ボトルは麦焼酎だった。あたしは芋焼酎が好きだ。麦も飲めるんだけど。
♀「ほんとは芋が好きなんだけど、キープしてるのこれだし仕方ないか」
♂「え?そうなんや。ちょっと待って」
ひとり言のように、ふと言っただけなのにFさんは飾ってあるキープボトルを選んで持ってきた。他のお客さんのボトルにしか見えないあたしは遠慮したけど
♂「いいよ、1杯おごり」と注いでくれた。
他のお客さんがどんどん帰っていくなか、あたしは飲んでた。1杯おごりと言った芋焼酎は2杯3杯と何杯飲んだのかわかんない。Fさんは第一印象のとおりいい感じだし、お酒がおいしくて、数えるのがめんどくさくなってきた。
Fさんはいつの間にかあたしの横に座って喋ってる。ま、初対面の男の人が女の人に聞くような事とか。店長って書いた名刺をもらったり。店長だったの?って素直にビビったけど。
そのうち、そろそろ出よっかってSさんが来た。「だいぶ気に入られてるみたいね。あんなに喋ってるの見た事ないよ」Sさんがそう言ったけど、あたしは初対面だから意外な気がした。
外へ出ると、もうまぶしくて完璧に朝だった。何時か分かんないけど。
みんなでごはんを食べた。そこでもあたしは飲んでた。覚えてるのはそこまで。
そして、あたしは初対面の人とホテルに行った